コンクリートブロック塀耐震化の重要性

2018.6.18の「大阪北部地震」でブロック塀の倒壊により9歳の女の子をはじめ2名が亡くなり、ブロック塀をはじめとするエクステリアの耐震化がよりいっそう重要視されています。

ブロック塀の倒壊

現在でも耐震化されていないブロック塀は全国で241万枚にのぼります。

耐震化されていないブロック塀には、その下敷きになるなどの直接被害だけにとどまらず、倒壊したブロック塀によって被災者の避難や負傷者の救助に遅れがでるなどの間接被害の危険性も潜んでいます。

無過失でも、ブロック塀などの倒壊による損害が発生したときには所有者の責任となる可能性があります。首都直下地震や東海地震など、今後発生の懸念されている地震も数多くあるため、早急な対策が必要です。

ブロック塀の耐久年数をご存知ですか?

ブロック塀の耐久年数は30年

屋外のブロック塀は常に外気に接する環境のため、雨水等の進入による鉄筋のサビ、ブロックのひび割れ、モルタルの劣化による目地のひび割れなどで、経年と共に劣化してしまいます。

社団法人日本建築学会の調査によると、ブロック塀の耐久年数は、規定を守られた良い設計・施工のものでも約30年とされています。

しかし、設計基準に沿った施工指導が適切にされるようになったのは約10年前からとされており、それより古いものには構造規定が守られていない危険の潜むブロック塀が多く存在します。

古いブロック塀を放っておくとどうなるの?

では、危ない壁を放っておき、もしも事故が起きたら責任はどうなるのでしょうか。民法717条には、以下のように記されています。

-民法717条-
土地の工作物の設置又は保存に瑕疵があることによって他人に損害を生じたときは、その工作物の占有者は、被害者に対してその損害を賠償する責任を負う。ただし、占有者が損害の発生を防止するのに必要な注意をしたときは、所有者がその損害を賠償しなければならない。
FIT WALL

このように、無過失であったとしても、ブロック塀倒壊による損害が発生したときには所有者の責任となりうるのです。

実際に、倒壊による被害の損害賠償請求は行われており、2016年4月の熊本地震では倒壊したブロック塀の下敷きになり死亡した被害をうけ刑事告訴に進展した例もあります。

都市部の住宅密集地などでは、利便性や隣地との問題が原因でなかなかブロック塀の耐震化が進んでいないのが現状ですが、早急な対応が求められています。

ブロック塀を補強するには

では、ブロック塀を耐震化するにはどのような工事をすればよいのでしょうか?

ブロック塀の補強

一般的に行われる補強工事の一例をご紹介します。

  1. コンクリート控え壁を作る

    部分的にはつり、鉄筋を掛けて配筋し型枠を組んでコンクリートを打つ。(画像参照)
  2. 鋼製支柱をたてる

    あらかじめ鉄工所などで製造した鋼製支柱を設置する。

しかし、これらの方法はいずれも大掛かりな工事が必要となりますし、施工後はスペースが狭くなるために利便性が失われます。また、境界線上や塀の裏側が狭いためにそもそも人が入れないといった問題で工事そのものができない場合もあります。

ブロック塀補強工事の
工期短縮・費用削減を可能にする『FITパワー』

耐震補強金具製品

FITパワーとは、弊社が独自に開発した「コンクリートブロック塀の耐震補強金具製品」です。既にある古くなったブロック塀などを撤去することなく、耐震性能を補強することが可能になっています。

古くなったブロック塀は、本来であれば解体し、新しく作り直すことが必要です。しかし、費用が高いせいで放置されていたり、工事スペースの問題で対応できなかったりしている場合が少なからず存在しております。

その点FITパワーは大規模な工事が不要な上、ブロック塀などを作り変えるよりも大幅に費用を抑えることが可能となっています。

FITパワーの特徴ブロック塀などの耐震補強金具「FITパワー」

大掛かりな工事が不要

FITパワーは、1人での作業に配慮しました。大掛かりな工事が不要であるため、低価格でのブロック塀補強を可能にします。

一人で施工可能なFITパワー

また狭小地に適した特長から、FITパワーは以下のような場所におすすめです。

  • ・解体撤去が難しい狭い場所
  • ・隣地境界上のブロック塀
  • ・狭小地のブロック塀
  • ・控え壁がないブロック塀
  • ・通学路や、通学路に面したブロック塀

FITパワーは古いブロック塀から新設のものまで、幅広い控え柱としての利用が可能です。

場所をとらず、邪魔になりません

狭小地に適した特長

敷地側アングル支柱の最大突出部を65mmにまで抑え、省スペースを実現しました。

従来の金属支柱や控え壁などでは、取付後に住人の通行が不可能になるなど利便性の喪失がみられましたが、FITパワーであれば狭小地への設置も可能です。

防災安全協会に認められた安全性

防災安全大賞2018

FITパワーは、災害時に、有効に活用でき安全と認められる「防災製品」として認定されています。

また、防災製品大賞2018・復興支援部門において金賞を受賞しています。

耐震性能の実証

実際に高度成長期当時の施工方法でブロック塀を建て、震度に相当する力(予定最大荷重3t)で牽引する検証試験を実施した結果、FITパワーは十分以上の強靭な耐震性能を持つことが実証されました。

WORKSFITパワーの施工事例

FIT POWER WORKS 制作事例一覧

INSTALLATIONFITパワーの設置手順

こちらの設置手順は、標準仕様の場合です。Sモール仕様については、WEBカタログをご確認ください。

1目視確認、鉄筋・配管確認

目視確認、鉄筋・配管確認

JPEX(日本エクステリア建設業協会)のCB塀耐震診断に準拠した目視点検などを実施してください。

2地盤調査・N値確認

地盤調査・N値確認

ロックボルト杭基礎工法は地盤摩擦力を利用します。地質・地盤強度N値によって、補強柱の間隔や杭基礎の長さが変わります。

3割付け、必要数確認

割付け、必要数確認

耐震性能を確実に発揮させるため、構造規定を守って割付けてください。

4穴加工・仮置き

穴加工・仮置き

貫通ボルト用の穴あけや、敷地側アングル支柱の仮置きを行います。

5基礎杭位置出し・穴掘り

基礎杭位置出し・穴掘り

穴掘りのサイズや必要数、間隔などの詳細は、WEBカタログをご確認ください。

6主金具の取付

主金具の取付

敷地側アングル支柱をセットします。角根丸頭ボルトにワッシャーを通し、ナットを敷地側から締め付けて固定します。

7ロックボルトセット・コンクリート流し込み

ロックボルトセット・コンクリート流し込み

敷地側アングル支柱を通して、杭基礎坑にロックボルトパワースレッドをセットします。コンクリートを流し込んだ後、バイブレータで空洞を無くします。

8専用ナット締め付け

専用ナット締め付け

ロックボルトパワースレッドに専用スペーサーを通し、専用ナットを締め付けて固定します。

9仕上げ・土間打ち

仕上げ・土間打ち

その他、オプションの取り付けなどを行い、完成です。

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